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ジャスティン・サン(Justin Sun)氏とは?
ジャスティン・サン氏は仮想通貨TRONの創設者です。
TRONとは、クリエイターや配信者が自由に作ったコンテンツを発表できる場で、それに対する報酬として仮想通貨が還元される仕組みで、クリエイター達の支援の意味合いが強い仮想通貨となっています。
ジャスティン・サンは、3つの大学を卒業し、すでに2つの大きなビジネスを成功させている若く優秀な起業家であり、Forbes誌が選ぶ30歳以下の起業家世界トップ30に選ばれたこともあります。
ジャスティン・サン氏の経歴
1990年 中国・青海省で生まれる(中国名は孫宇晨)
2011年 北京大学を卒業し、歴史学の学士号を取得。
2013年 ペンシルバニア大学です修士号を取得。
2013年 音楽ストリーミング・サービスのPeiwoの最高責任者になる。
2013年 リップル研究所の中国支部長に就任
2016年 TRON FUNDATIONを設立
2018年 ジャック・マー氏が設立した起業家育成プログラム・湖畔大学を卒業
2018年 BitTorrentを買収し最高責任者に就任
ジャスティン・サン氏の評判
輝かしい経歴の反面、ジャスティン・サンやTRONプロジェクトには厳しい意見も多く、時には詐欺師と呼ばれることもあります。
ジャスティン・サン氏自身が他者を厳しく批判する事が多々ある事も原因となっているようです。
TRON(TRN)はイーサリアムのブロックチェーンプラットフォームを使用して作られているのですが、TRNはETHよりも優れているとETHを批判したところ、イーサリアムの創始者であるヴィタリック・ブテリン氏から
「Ctrl + C + Ctrl + Vを押すのは、キーボードで新しい内容を入力するよりはるかに効率的です」
と、キツイ皮肉で返されてしまったのです。
(TRNがETHベースであるだけでなく、TRONのホワイトペーパーにはIPFSとFilecoinのホワイトペーパーをコピペした疑惑が有りました)
さらにジャスティン・サン氏の評判を落としたのは世界三大投資家ウォーレン・バフェット氏との5億円ランチ延期事件です。
ウォーレン・バフェット氏は、チャリティオークションに氏とランチをする権利を出品するのが恒例となっており、ジャスティン・サンは史上最高額の約5億円で落札し話題を呼びましたが、この話題を過剰に宣伝に使ったと批判を浴びます。
バフェットランチで舞い上がったジャスティン・サン氏は、検索ポータル大手「搜狗(sougou)」の創業者王小川氏をはじめ、中国の著名経営者たちを名指しして挑発してしまい、財界に多くの敵を作ってしまうのです。
更にジャスティン・サンは病気を理由にランチを延期しますが、中国の有力経済メディアの財新に「病気ではなく、ジャスティン・サン氏がマネーロンダリングなどの疑いで当局にマークされ、出国制限を受けていたため出席できなかった」と報道されてしまいます。
フルボッコにされたジャスティン・サンは、自身の売名行為、行き過ぎた挑発行為についての謝罪文を、本来なら人生最大の見せ場となるはずだったバフェット氏とのランチの予定日に発表する羽目になるのでした。
その後、日を改めて行われたウォーレン・バフェット氏との会食にはジャスティン・サンの他、ライトコイン開発者のチャーリー・リー氏、SNSトレードプラットフォーム「eToro」のヨニ・アッシア氏、バイナンスチャリティー財団のヘレン・ハイ氏、仮想通貨取引所大手フォビのクリス・リーCFOが同席しました。
ジャスティン・サン氏はバフェット氏の仮想通貨に対する否定的な考えを変えてもらうために5億円でランチの権利を落札したと発言していましたが、バフェット氏はぶ会食の後、仮想通貨に対する否定的な考え方は全く変わっていないと述べています。