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Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)の概要
【通貨名】Bitcoin Cash
【通貨コード】BCH
【総発行枚数】2100万枚
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)とは
ビットコイン(BTC)のユーザーが増えていくにつれて、着金が遅くなる等の問題を引き起こすようになりました。その原因は、取引を記録するブロックがすぐにいっぱいになり、取引がネットワークに承認されるまでに時間がかかりすぎることが主な原因でした。
このビットコインネットワークの「スケーラビリティ問題」を解消するべく、「ブロックサイズ」をビットコイン(BTC)の1MBから8MBへ拡張することで、2017年8月1日にビットコインのブロックチェーンから「ハードフォーク(分岐)」してできた「アルトコイン」がビットコインキャッシュです。
半減期もビットコインと同じ4年に1度で設定されています。
なお、ビットコインキャッシュは、開発者コミュニティ内における対立により、2018年にさらにハードフォークを行い、ビットコインキャッシュABCとビットコインSVの2つに分裂しました。
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)の動向
ビットコインより優れている点として、ブロックサイズだけでなく、リプレイアタックへの耐性があるという点があります。現状のビットコインではリプレイアタックへの耐性がなく、これからも起こるだろうハードフォークに対して、毎回怯えながらビットコインを持つことになります。
そのため、11月に起こると言われているsegwit2xの分裂時にそのようなリプレイアタックが起こり脆弱性を露呈させれば、ビットコインキャッシュはビットコインに代わる存在になるかもしれません。
ビットコインキャッシュは、マイニングによって特定の期間にブロックが一定数以上見つからないと、自動で難易度が調整されます。この機能により最初は採掘効率が悪かったビットコインキャッシュも、徐々にビットコインよりも採掘効率がよくなり、多くのマイナーたちがマイニングするようになりました。
取引所に預けていると、ハッキングなどにより資産が流出してしまう可能性が非常に高いです。
また、預けていた取引所が顧客の資産を持ち逃げしたりするなど、運営に何か問題があった場合、顧客の資産が危険にさらされるリスク「カウンターパーティーリスク」などもあります。
※リプレイアタックとは
リプレイアタックとは、仮想通貨のブロックチェーンにおいてハードフォークが起こった際に、一方のチェーンで行われたトランザクションをコピーしてもう一方のチェーンでも行うことによって、不正な送金トランザクションを生成する攻撃のこと。簡単に言えば、通貨の分裂が起こった時に、片方の通貨を送金しようとするともう片方の通貨も送金されてしまうという問題を指す。
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)の将来性
ビットコインで最も問題視されていたスケーラビリティの問題については、ブロックサイズを大きくすることで解消されました。ですが現状最大でも1MB以上のブロックはできておらず、宝の持ち腐れ状態になっています。しかし今後、ビットコインキャッシュの流通量が多くなれば、8MBの意味が出てきます。
ビットコインのブロックチェーンから分裂して生まれたので、最初からビットコインと同じだけのビットコインキャッシュが流通しています。そのため流動性が大きく、決済には向いています。
しかし分裂直後に比べればマイニングハッシュレートはかなり上がったものの、まだまだビットコインのマイニングハッシュレートには及ばず、ビットコインに代わる存在には遠いです。
現状のビットコインではまだビットコインのブロックチェーンをダウンロードし、フルノードになるのにデータ容量的にも普通のPCで可能です。そのため、マイナー以外もフルノードの人は存在します。
しかし、ビットコインキャッシュでは、ブロックサイズを8MBにすることにより、ブロックチェーンのデータ容量が大きくなります。そのため、フルノードになるには高スペックのPCでなくてはならなくなってしまい、マイナー以外の人がフルノードになるインセンティブがなく、マイナーによる中央集権的な通貨になってしまう可能性があります。