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エンジンコイン(EnjinCoin)の概要
【通貨名】エンジンコイン(Enjin Coin)
【通貨コード】ENJ
【発行枚数上限】10億枚
エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)とは
エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)とは、MMOなどのオンラインゲーム内コミュニティプラットフォームEnjinで使用される仮想通貨です。Enjinでは、ゲーム上でのアイテムやキャラクターのトレード・売買を容易に行うことができます。Enjinに対応しているゲームであれば、異なるタイトル間であっても流動的なアイテムの取引が可能になります。つまり、別々のゲーム内資産をEnjin上にて共有することが可能となるわけです。
そして、その取引の際に用いられるのがエンジンコインです。いままでもゲーム上でのアイテムの売買などは行われていましたが、あくまでゲーム内だけの取引に留まったり、購入・課金後アイテムが配布されないという詐欺トラブルが起こったりといった問題も発生していました。しかし、これまでゲーム内アイテムというデジタル世界だけの資産を、仮想通貨を用いることによって現実世界の価値を持たせることができるため、より広い市場での取引を実現します。また、ブロックチェーン技術の活用することで取引の透明化がはかられ安心して取引を行うことができるようにもなります。
これまで、ゲーム内で留まっていた価値を仮想通貨の技術によってもっと広く共有しようとするのがプラットフォームEnjinないし仮想通貨エンジンコインです。これによってこれまでのオンラインゲームの価値観が大きく変わることでしょう。
エンジンコイン(EnjinCoin)の動向
エンジンコインが公開された直後、価格は高騰しました。2018年初頭にはエンジンコイン史上最大ともなる0.4ドル台にも跳ね上がり、大きな盛り上がりを見せました。ただこれは一時のものに過ぎず、すぐに急激な下落をみせ、2018年の上半期まで下降気味の変動が続きました。その後は比較的落ち着いた動きを見せています。
しかし、翌年になるとエンジンコインは再び大きな変動を見せます。2019年2月にスマートフォンメーカーのサムスンが、当時最新機種モデルだったGalaxy S10に搭載する仮想通貨ウォレットに、エンジンコインを追加対応することを発表します。大企業が運営するウォレットへの追加という点や、ほかの対応通貨がビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)といった有名通貨に絞られていた点などからより大きな注目を浴びることとなりました。この影響はチャートに顕著に表れ、それまで0.04ドル台で安定していた価格は3日足らずで倍の0.08ドル台に、およそ2週間で約5倍の0.2ドルまで急騰しました。
また、直接の関係性はありませんが同年12月にはマイクロソフトがEnjinとの共同開発により開発者向けの報酬システムをローンチしました。サムスンの時ほどではありませんが、この提携でもチャートは上昇を見せました。
エンジンコイン(EnjinCoin)の将来性
これまでクローズドだったゲーム内資産を解放するという点で、エンジンコインはより一層の期待がされると考えられます。ただその期待値は、プラットフォームの普及度に依存してしまうでしょう。単純な話ですがEnjinに対応するゲームが増えれば増えるほどゲーム内資産をより広く共有できるため、その需要は高まっていきます。したがって、今後のサービス拡大がエンジンコインの将来性のカギを握ることになります。とはいっても、ブロックチェーンゲームの分野は年々拡大していっているため、対応するゲームも増加していくのは間違いないでしょう。利用するユーザー数も非常に多いことから、これからも活発な動向が期待できると思います。また、次章で詳述しますが、世界的なスマートフォンメーカーのサムスンや大手企業のマイクロソフトとも提携があることからも堅実な実績があることがうかがえます。2020年には日本市場にも本格参入しているため、国内の企業やゲームタイトルとの提携がなされれば、国内でも注目の的となることでしょう。