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Filecoin(FIL)の概要
【通貨名】Filecoin
【通貨コード】FIL
【総発行枚数】不明
Filecoin(FIL)とは
Filecoin(FIL)とはユーザー二者間だけでストレージの貸し借りを行うことができる分散型ストレージネットワークプロジェクトおよび、そのサービス内で使用されるトークン(仮想通貨)の名称です。アメリカのProtocol Lobs社によって開発されました。
Filecoinは次世代のストレージネットワークとして注目されています。これまでのクラウドストレージサービス(Drop Boxなど)は企業が管理する中央サーバーにデータを保管される形でしたが、Filecoinでは中央サーバーが存在しません。ストレージを提供する一般人に、ストレージを借りたいユーザーのデータが割り当てられて保管されます。第三者のサーバーを介することなくデータをやり取りするため、アクセス集中によるサーバーダウンなどのリスクを回避することができます。
もっと具体的な例としては、まずストレージマーケットと呼ばれるプラットフォームにストレージ提供者が一定期間常時オンライン上にストレージを置く担保としてFilecoinトークン(以下FIL)を支払います。ストレージを借りたいユーザーが現れると利用代金のFILとともにデータが提供者に送られます。このようにユーザーの余っているストレージを欲しているユーザーに貸し出すことで提供者はFILを得ることができます。FILはいわば、このストレージの取引における通貨といったものです。
Filecoin(FIL)の動向
2017年8月10日から同年9月7日にかけて初めてFilecoinのトークンセールが行われました。
このセールでは2億ドル、日本円にして200億円以上もの売上を記録しています。
ICOによってProtocol Lobs社は潤沢な資金を得ましたが、年内予定とされているプラットフォーム完成の発表は2020年7月時点でありません。このままお蔵入りということにはならないとは思いますが、トークンセールからの期待値が高い以上できるだけ早い完成、ローンチが望まれます。
Filecoin(FIL)の将来性
Filecoinは将来的なネットワークプロジェクトとして大きな期待がされています。その主な理由は以下の2つです。
Filecoinでは、IPFSという同社によって開発されたプロトコルを利用しています。このIPFSもまた、現在主要であるHTTPにとって代わるプロトコルとして大変注目されています。
このIPFSが今後の主流プロトコルになるにつれてFilecoinの需要が高まることが予想されます。
また、5Gの普及もFilecoinに影響を及ぼすとされています。5Gによって今まで以上にデータ速度の高速化、データ容量の増加が見込まれます。そうした場合、ストレージ需要そのものが上がるため、結果としてFilecoinの需要も高まります。
さらに直接的な理由とは少しずれますが、多くの投資家たちが参加したFilecoinのICOは、参加条件が非常に厳しかったことも有名です。本来誰でも参加できることがICOの魅力になるわけですが、その参加資格は総資産額1憶ドル以上の者、もしくは年間20万ドル以上の利益を出した者のみという、投資家の中でも一握りに絞られる存在にしか与えられませんでした。にもかかわらず、セール開始一時間足らずで1憶ドル以上、一か月のセール期間内で2億ドル以上の資金調達を実現しています。上位層からの投資がそれだけあったということは、転じてそれだけプロジェクトへの期待値が高いともとれるのではないでしょうか。
なお2020年7月上旬現在、メインローンチは未だなされていませんが、早ければ今夏にもローンチされるようです。需要に関しては、ネットワーク技術の進歩とそれに伴う社会の変化が、Filecoinの今後の動向のカギになりそうです。