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aelf(ELF)の概要
【通貨名】aelf
【通貨コード】ELF
【総発行枚数】280,000,000枚
aelf(ELF)とは
aelfは、サイドチェーンにビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンと互換性を持たせることができ、それらのブロックチェーン内での処理を代替することが可能です。これによって、トランザクションの問題が改善される可能性があります。
ホワイトペーパーによると、aelfはブロックチェーンの処理代替だけでなくブロックチェーンを利用したクラウドコンピューティングサービスの実現を目指しています。
aelfはこの手の草コインには珍しく、ICO形式を利用せずに自前で開発費用を調達しています。そんなaelfはaelfトークン(ELF)の総供給量の12%をエアドロップによって配布する方針を示しています。
※草コインとは
草コインとは、世界中で1500種類以上あるといわれているアルトコインの中でも特に時価総額が小さく、投機性が高い仮想通貨のことを指します。草コインは取引ユーザーの数が少ないため流動性が低く、値上がり・値下がり幅やポラティリティも高いため、非常にリスクが高い仮想通貨だと言えます。
aelf(ELF)の動向
・ブロックチェーン上のOSを目指すプラットフォーム
OSというのはオペレーションシステムの略であり、パソコンやシステムを運用するための基礎システムのことです。
aelf自体はシステムではなく、他のアプリケーションの管理やアプリケーション同士を繋げることに特化したプラットフォームです。
これはパソコンのOSと同じであり、ブロックチェーン上で動作するOSの役割を果たします。
aelfはパソコンOSのようにシステム運用に欠かせないプラットフォームを目指しているのです。
・スケーラビリティ問題解決のためのサイドチェーン採用
aelfはサイドチェーンを用いることで、ブロックチェーンの処理を代替することができます。
イーサリアムを始めとした既存のプラットフォームでは、スマートコントラクトの処理の複雑化やトランザクションの増加によりスケーラビリティ問題が起きています。
スケーラビリティ問題とは、データの処理が追い付かなくなり、処理詰まりが発生する問題のことです。
この問題が発生すると取引の処理に時間がかかってしまい、スムーズに取引を進行することができなくなってしまいます。
aelfでは、メインとするブロックチェーンの他にサイドチェーンを増やし、並列処理を行うことで、処理速度の向上に成功しました。
また、サイドチェーンは何本でも増やすことができ、さらに増やした先のアプリケーションにスマートコントラクトを搭載することもできます。
・柔軟性かつ自由度を高める機能の拡張性
aelfではサイドチェーンが独立しているので、追加と削除が容易にできます。
それぞれ独立しているため、機能の拡張性も高く、様々なサービスのニーズに合わせることが可能です。
また、各アプリケーションの規模が社会インフラを支えるようなアプリケーションであっても、aelf自体にはトランザクション増加による負担などが発生しません。
そのため、金融機関や医療系を始めとした社会インフラを支えるジャンルのアプリケーションも搭載可能です。
・将来的にはクラウドコンピューティングを目指す
aelfはブロックチェーンの代替をメインとしていましたが、その他にもブロックチェーンを使ったクラウドコンピューティングサービスの実現を目指しています。
最終的には、AWS(アマゾンウェブサービス)のように必要なときだけ必要な部分を提供できるサービスとする予定です。
aelf(ELF)の将来性
aelfは、今後ブロックチェーンがさらに社会に浸透していくにつれてどんどんニーズが上がっていくのではないかと思います。なぜなら、今後主要仮想通貨のブロックチェーンは利用者が大幅に増加すると思われるため、メインチェーンのトランザクション処理にかかる負荷が大幅に増えると思われるためです。特にイーサリアムは、スマートコントラクトを利用したDAppsの利用がさらに注目を集めるのではないかと思われるので、そのニーズの跳ね上がり方もより顕著なものとなるでしょう。
ただ、aelfにも問題はあります。それは「マーケティングがうまくいくか」、そして「開発が滞りなく進むか」という点です。前者に関しては、やはりaelfが開発にかなり長期間かかってしまうため、その開発期間中に知名度を上げておけるのかという問題があります。また、後者も前者と関連がある問題ではありますが、今後もちゃんと開発資金を調達できるのかという点や、人手が足りているのかなど、懸念があります。
ただし、草コインバブルが終わり、仮想通貨市場が全体的に低迷している現在(2018年4月)も1ELF=1USD程度の価値を保っているので、ある程度の注目は保ち続けているようにも思えます。